ここ最近映画・ゲーム・読書が疎かになっている・・・
理由はナルコスのせいだった。
そもそもNARCOS(ナルコス)とは、
スペイン語で麻薬密売人を意味するNARCOTRAFICANTEの略語であり、1970年~1990年代南米コロンビアが舞台のネットフリックス制作のドラマの事だ。
麻薬密売組織とアメリカ人の取締捜査官による文字通り血みどろの戦争が描かれている。
配信が開始されたのは、3年以上前だが、今更ハマってしまった。
(そもそもネットフリックスに加入したのが最近なのだ。)
ハマった理由その① 徹底的な残酷描写
暴力的表現に必要以上にうるさい昨今、これだけ血が流れるのは珍しい。
カルテルも警察もまぁ簡単に人を痛めつけ、そして殺す。
暴力的表現は多少見慣れていると思ったが、目を背けたくなる場面がいくつもあった。
私は、暴力だけが見たかったり、見ることをむやみやたらに推奨するわけではない。
ただ、物語を語る上で必要であれば、そういう描写を切り落とす必要はないと思うし、
基本的に成人になれば、何を見ても良いと思っている。
そして、少なくともこのドラマでは暴力描写は欠かすことのできない要素であった。
ハマった理由その② リアリティ
中南米の麻薬戦争史やコロンビア史の知識がある方や、このドラマをある程度まで
見た方はわかるだろうが、実話に基づいている。
細かい違いはあるだろうが、ドラマで流れていた血は、実際に流されたものなのだ。
(ドラマの中ではしばしば当時の実際のニュース映像が挟まれる事で、
これが実話であったことを証明している。そのニュース映像もかなり血生臭い。)
また、冷戦の中で、当時の中南米では、右翼と左翼のグループが武力で死闘を繰り広げており、麻薬組織はそれらと敵対したり同盟を組むことによって、警察ひいては政府との戦いを有利に進めようとする。
さらに、アメリカ側も麻薬取締局(DEA)とCIAでは、目的(アメリカへの麻薬流入阻止と冷戦の勝利)がズレているなど、国内外の複数の組織の思惑が、複雑に絡み合う。
このように中南米史、ひいてはアメリカ史の勉強できるのが楽しい。
(この時代のアメリカはよく他国にちょっかいを出す。今も変わらないか。)
また、見終わって調べてみると、フィクションだと思っていた事件が、実際に起こっていたりして、かなり驚く。
なによりも、組織は小型化はしているが、現在も残っているという事実・・・
ただリアルがゆえに、その後が描かれない登場人物もいるので、スッキリしない部分もある。(まぁたいていの人物は殺されるんだが)
ハマった理由③ その他いろいろ
私がちょっぴりスペイン語ができるから、勉強になって楽しいとか、
エンディングの曲が毎回変わって、サントラが欲しくなったとか
こういうジャンルでよくあるバレるバレないにハラハラさせられるとか、
いろいろお勧めする切り口がある。
コロンビア編は3シーズンもあったが、割とすぐに見終わった。
あとはメキシコ編が1シーズンだけだ!!!
麻薬カルテル物といえば、リドリースコット監督作「悪の法則」
DEA物だと、アーノルド・シュワルツェネッガー主演作「サボタージュ」
麻薬の運び方と壮絶な銃撃戦は、ジョニートー監督作「ドラッグ・ウォー 毒戦」を思い出します。
また、トム・クルーズが演じた伝説のCIAバリー・シールもシーズン1で出てきており、合わせて見ておきたいです!
また、ネットフリックスにある他の麻薬関係のコンテンツも気になる所ですね。
そもそも麻薬ものが多い気がするのは、私だけだろうか・・・